コンパク


2001年12月


12月02日(日)

TOWER RECORDS(渋谷)

Crydamoure Presents "Waves"
CLUB QUATTRO(渋谷)

Regurgitator
ダフト・パンクのギ=マニュエルが主宰するレーベル「クリダムール」のコンピレーション・アルバムだそうです(帯より)。とても楽しいですね。こういうのフィルター系ダンスミュージックって言うんでしたっけ。
そしてこっちが本番です。リガージテーターのライヴ。前座はズボンズ。フジロックのように途中でドン・マツオが乱入する形だと思っていたのでちょっとビックリ。で、メインアクトみたいに長くやってました。ひとことで言うならば「ブラックよりのファンク・ロック」でしょうか。僕にとっては光る曲あれど触手動かずです。1枚持っているか。
そして真打ち登場。のっけからすさまじいハードコア。この人達は基本はハードコア・ヒップホップなんだけど、そこらへんにいるこの手のバンド(例えばリンプ)よりもっと享楽的でポップな感じが強い。バキバキしたマッチョな感じが薄いわけです。からだはマッチョだけど。だからライヴ全体にグルーヴが感じられてすごく心地良い。でみんな好き勝手に踊る。ホント最高でした。
余談。フロアの真ん中付近にいたのですがあまりのハードコアに会場暴れまくり。戦いに負けた我々はずるずると後ろへ。そして事件は起こった。階段で一段上がったところ、私のすぐ後ろに男女ふたり組の方々がいました。どうやら英語が分かる様子。「ポップとヒップホップどっちが良い?」というクアンの質問にみんながポップポップと叫ぶ中ひとり「ヒップホップ!」と大声で叫ぶ男性。外国人かな、と思いふと後ろを見る。
田中宗一郎でした。
友人もライヴ終了後に気づいてビックリ。彼はライヴで暴れて体当たりまでかましていたらしい。どうりでサビでコーラスかませるはずだよ……。以上。


12月04日(火)

COCONUTS DISK(池袋)

Richard Ashcroft "Alone With Everybody" (古)
赤坂BLITZ

pre-school
愛の伝道師リチャード・アシュクロフトのアルバム。なるほど愛が溢れています。

プリスクールのライヴ行ってきました。まずひとこと。最高。
『First Heaven』のやや実験的な方向性を見て、「ひょっとしたらライヴが良くないんではないか」と思っていた私はライヴが始まった瞬間にその音圧に度肝を抜かれた。すさまじい音の洪水。そしてその中にありながら芯の通ったヴォーカル。大和田さんの声は低いようで高いような、埋もれそうで際立つような、こもるようで透き通るような不思議な声である。まずそれにやられた。そして音。キーボード周辺がやや調整が良くなかったように感じたが、その他は大変に素晴らしかった。中盤にゆったりした曲を並べていたが、そこの荘厳さといったらもう言うこと無し。
新旧織り交ぜたセットリストでありながらニューアルバムにあったような実験的な試みもしっかり入っていた。大和田さんの後ろにはなぜかサンプラーが(この辺は去年見たスーパーカーを思い起こさせた)。「SAD SONG」ではヴォーカルにエフェクトをかけて宇宙人声にしてドラムンベースになっちゃったり、「FAT MAN THIN MAN」はよりダンサブルになっていたり、新曲は言わずもがな、という感じでもう完全になんでもあり。
だけどプリスクールで感じたのは「色々やってもそれでもプリスクール」ということが自然と出ていたこと。例えばスーパーカーの近年の変貌ぶりはそれ自体は非常にかっこ良いけれども、過去の自分達の否定を強烈に感じてしまう(変化という言葉を強調しすぎる)。でもプリスクールからはそういった「肩肘をはった求道的な姿勢」というのは感じられない。どちらかといえば享楽的に面白いことを取り入れていく感じ。だから「ROCK AND ROLL HIGH SCHOOL」は四つ打ちだけどバンドでなければ出来ない曲だし、逆に別に無理しなくても古い曲を好き勝手にリミックスしたり出来る。これはもともと面白い音を出していたというのもあるけど。
田中宗一郎は彼らの生き方そのものがテクノである、というような言い方をしていた。すべてを受け入れて楽しむこと。それはとても素晴らしいことだと思う。すっかりファンになりました。


12月07日(金)

COCONUTS DISK(池袋)

eastern youth 「雨曝しなら濡れるがいいさ」 (古)
Suede "Head Music" (古)
イースタン・ユースはCDで聴くのは初めて。悪くない。歌詞も潔いし、音もシンプル。だからこそ驚きも少ないかも。
スウェードはまあ一応抑えておきましょう的な買い物。特にコメントすることも無いです。


12月12日(火)

COCONUTS DISK(池袋)

BACK DROP BOMB 「2254 UNIVERSAL_EP」 (古)
ついに手に入れました。このシングルは私の今年ベスト3に入る素晴らしい曲です。他には聴いたことないですが(例によってスヌーザーで取り上げられたからです……)、基本的にはハードコア・ヒップホップなんだけどジャンルがぐちゃぐちゃした感じで楽しいのです。リガージテーターに似た感覚。


12月15日(土)

入手先非公開

『攻殻機動隊 サウンドトラック』
『PLUS TECHNASIA CHARLES SIEGLING』
『atlantic jaxx recordings』
『Wax Trax! MasterMix』
すべてコンピレーション・アルバム。テクノ系。バキバキした感じの分かりやすい曲多し。


12月20日(火)

Fumiya Tanaka 『I am not a DJ』 (古)
Tomocsky 『YORUMANIA FULL』 (古)
田中フミヤは95年のミックスCD。ジェフ・ミルズとか、リッチー・ホウティンとか。トモフスキーは引きこもり系ポップ。歌詞がやや怖い。


12月23日(日)

リバティー(秋葉原4号店)

m-fro 「come again」 (古)
くるり 「リバー」 (古)
古明地洋哉 「ghost/ライラックの庭」 (古)
SCSI-TR 「HOT ROD 2001」 (古)
エムフロウって結構好きなんですよね。いわゆるチャートに乗りそうなアーティストの中ではお気に入りの方。で、この曲は一番良いかなと思います。速めのリズムが心地良い。
くるりはニューアルバムからのシングルカット。とりたててコメントはないなぁ。そういえばくるりはメンバーが3人から4人になったそうですね。へぇ。
古明地洋哉というのは引きこもり系だと思います。歌詞は暗め。グランジっぽい音。好み。
SCSI-TRというのは完全に中身を知らないで購入(50円だったので)。開けてみると「Produce:Chikada Haruo」の文字が。で、聴いてみたのですが、ダンスミュージックですねこれは。がつがつした感じ(車飛ばすような)のビートです。ちょっと面白い音が鳴っています。


12月28日(金)

TOWER RECORDS(新宿)

Buffalo Daughter 『I』
CO-FUSION 『CO-FU2』
新宿のタワレコ。エスカレーターを上がると入口にオザケン復活の文字。ここは定期が通ってないのですがたまに無理してでも来たくなります。店員のコメントが良くて、思わず手が伸びてしまいます。無敵だここは。最強。
先日ポイントカードが満点になったのでクラスヌに向う前に思い切って消費することに。バッファロー・ドーターとか結構有名ですが聴くのは初めてだったりします。環境音楽という感じで安定感のある音だと思います。かけっぱなすにはよいかと。コ・フュージョンは前回のクラスヌのゲストであり、かなり持っていかれたので購入。聴いてみるとゲーム音楽のような感じでビックリ(ゼビウスとかの心地良さに似ている感じ)。田中フミヤみたいに、聴き手をねじ伏せるような感覚の音です。圧倒。


12月28日(金)〜29日(土)

リキッドルーム(新宿)

club snoozer
というわけでその後クラスヌへ。今日も開始が1時間ほど遅れる。夜の部が普通にライヴあって、さらにクラスヌはゲストライヴもあるからリハやらないといけないし、時間的に11時に開けるのは無理なんじゃないのかな、といつも思います。まあそれはさておき。
それにしてもこの日は飛ばしすぎ! キラートラックかかりすぎ! 各DJが得意技連発といった趣。最初の村さんはポップポップの連発。ウィータスとかファウンテインズ・オブ・ウェインとかのウィーザーよりやや軽めなポップソング中心で攻める。バテる。
ゲストライヴはジェリー・リー・ファントム。見た目普通のロックバンド登場かと思いきや、何かが違う。まずキーボードの音がでかい。ファンキーな旋律、それにダンスっぽいリズム、直情的な歌詞(「モーテルの2階で、モーテルの2階で以下繰り返し」、「希望は渡すものか、希望は渡すものか以下繰り返し」など)。ばらばらなのになぜか調和がとれている。不思議なバンドだ……。「Freedom」というシングルだけは聴いたことがあったのですが、ライヴがとても良いバンドで、かなり良かったと思います。
大沢さん登場。友人と話していてようやく気付いたのだが、大沢さんはなるほどマッチョな選曲だなぁと思います。アメリカが多いのかな? ゼブラヘッドとかジミー・イート・ワールドなんか良くかかります。ちなみにその2曲がかかるとボクは壊れます。友人はいなくなります。
そしてKAGAMI登場!! 「TOKYO DISCO MUSIC」には大変お世話になりました。といった意味も含め踊る。うーん何といえばイイのか分からないけどとにかくサイコーにもっていかれた、ってことです。テクノとか知識がないから説明できん……。努力します。
タナソウ登場。もうこの辺からかなり疲れていたのです。そして書くのも疲れているのです。5時30分ころに「あと2時間くらいやります!!!」とシャウトした時点での私の顔は引きつっていたに違いない。というわけでその日は昼からバイトであったこともあり、6時過ぎに帰りました。タナソウのつなぎ方は最低でした最高でした(blur→NIRVANA→HOLEなど)。


12月29日(土)

TSUTAYA(金町)

NIRVANA "NEVERMIND" (R)
JACKSON 5 "The Ultimate Collection" (R)
スピッツ 『惑星のかけら』 (R)
全部クラスヌつながり。こういう聴き方もたまには。


文責:akiu

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