第6夜 「ウォーターボーイズ」 (映画)

日本映画特集第二弾、ウォーターボーイズ。
あらすじはうまくまとめられません。男子高校生がシンクロをする話です。

青春映画って少なくなっているような気がします。教育やメディアの問題が指摘される中で、青春について真面目に考えることは恥ずかしいことになってしまったのでしょうか。
えー、一応私のスタンスをはっきりしておきたいと思います。
青春映画は好きです。以上。

この映画の目玉はやはりシンクロシーンなのですが、オリンピックのようなものではまったくないです。男のシンクロというのもあるのでしょうが、それ以上に高校生らしい、文化祭の匂いがします。
技術的ににどうこうというよりもとにかく観客を沸かせたいという意識が伝わってきて、その辺高校生の視点で描かれていると思いました。
個人的な意見を言うと、それぞれが得意なことをパフォーマンスに盛り込んでいく、その過程をもっと取り上げてほしかったという部分はあります。

「お前が一番シンクロを恥ずかしいと思ってんだろ!」
ここが自分的には裏の目玉ですね。
シンクロを青春と置き換えれば、映画の観客に対するメッセージでもあります。
主人公はプールに飛び込んでいきましたが、はてさて私達はどうしましょうか。

関係ない話ですが、やはり昔水泳をやっていた人間としてはこの映画を見て血が騒ぐものがあります。
夏がはじまる前にこの映画を見ていれば……。


文責:柚木千夜

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